地震の備え構造

土台と異なりコストに与える影響が大きくなります。強度や耐久性も重要なポイントです。

価格(コスト)面での違い

価格の面を比較すると、ひのきが最も高価です。次いで、米栂と杉。特に杉は国内に多量にあるので、運 送料も低く抑えられます。 最も安価なのが輸入材のホワイトウッドですが輸入材なので運送料がかかり、国産の杉とそう大差 は無いはずです。
集成材の性質

無垢材と集成材との比較について、どちらが優れているかという単純な話は出来ません。集成材は 木のソリが発生しないように、木の年輪の向きを互い違いに張り合わせて接着している為に、ソリ が少ない等のメリットが言われたり、接着部分が剥がれるというのはあまり聞かないですが、接着剤 が使われている分、人体への影響が言われたり、まぁ色々言われますが、きちんと造られた集成材であれば「集成材だから」という理由で「悪い・駄目だ」ということは全くありません。無垢材よりも 性能の良いものもあるのです。
無垢材の性質

伐採直後の杉の生材は含水率 200% を越えているといわれています。その生材を人工乾燥で急激に乾かすと狂う・反る・割れる・縮む・芯まで 乾かないなどの無垢材特有の性質があらわれてきます。 つまり、無垢材を含水率15% 以下にして、強度・品質を均一に安定させ ることは、たいへん困難なことであると考えています。
無垢材の性質

柱の裏側にあらかじめ割れ目をいれて感想・収縮で表面にヒビが入るのを防いでいます。
無垢の構造材は、同じ杉でも1本1本の強度が伐採場所・時期・乾燥具合などに より均一ではありません。 構造用集成材は単板を含水率15% 以下に十分乾燥し、積層することにより 強度・品質を均一に安定して、1本1本の強度性能が明確に保証されています。構造用集成材1本1本にJAS(日本農林規格)の品質表示シールが貼付され、製造者・樹種名・強度等級・寸法などを確認していただくことができます。
体力壁の必要性

在来工法であれ、ツーバイフォー工 法であれ、建物を横から見た形は 四角形 です。 地震の際の横揺れには四角形では 対抗できません。 昔は、この壁に竹 を交差させ、土壁 にしていました。現在は、在来工法では「スジカイ」ツーバイフォー工法では構造用合 板(コンパネ )を囲います。 どちらも、四角形が変形するのを防 ぎ、建物を自身から守る働きです。
間取りと体力壁

間取りと耐震性には、密接な関係があります。
・窓などの開口部分には、耐力壁を作ることができません。
・ですから、特に 1 階の南側に不足する傾向があります。
・耐力壁はコーナーに入れるとより効果がありますので、特別な事情がない限り、コーナーには窓を配置しないほうが、いいといえます。
・縦方向と横方向の両方に必要です。
・1 階と 2 階では、必要な耐力壁は大きく違います。1 階のほうがより多く必要になります。最近の間取りの傾向として、1 階のリビングルームを広く取る事が多いので、設計に苦心する場 合も多いのです。
・当社で設計施工したあるお客様は、2 階にキッチンとリビングを配置し、非常に耐震性に優れた 住宅を建てられました。寝室が 1 階にくることで防犯上の不安がありますが、最近の防犯システ ムを利用するなどの方法もあります。

法規定より低い結果も

報告書によると、試験結果を壁倍率換算すると、三つ割材の片筋交いと二つ割り材の片筋交いは、仕様規定の数値を下回った。実験結果では前者の壁倍率 1.3、後者は 1.7。仕様規定では、それぞ れ 1.5 と 2.0 で、実験結果は、いずれも規定値より約15%程低かった。 一方、構造用合板の実験結果の壁倍率は 3.46 で、仕様規定の 2.5 に対して約40%も上回った。
筋交いが折れ曲がる

三つ割材は、層間変形角(柱の角度)が75分の1に達したところで、ボックス金物から1本の筋交いの端部が外れ、逆方向の変形に抵抗できなくなった。二つ割り材は、同じく100分の1で片方の筋交いが座屈して折れ、もう一方の筋交いは端部が外れた。共通しているのは、壁がゆがんだ際に筋交いが曲がり、壁線から大きくはみ出した点だった。いずれも筋交いを間柱に留めていた釘が抜けた。筋交いが曲がったことで、ボックス金物のビスも、壁線と垂直方向へ引きはがされた。 構造用合板の試験体は、合板を大量の釘で留めるためか、大変形しても抵抗力を保ち続けた。 結果から、筋交いには折れ曲がりを防ぐ何らかの方法が必要な事が確認。実験で大変形に追随でき なかったことを考えると、建物の四隅など、重要な部分を筋交いにするのは避けたい。

土台と異なりコストに与える影響が大きくなります。強度や耐久性も重要なポイントです。




























